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| * いろいろ知恵袋 * <経営編> |
弊社のユーザー各位に毎月お送りしております「KBLサンクスメール」に掲載させて頂いた内容の一部を本ページでご紹介申し上げます。
経営のヒントや話の題材にして頂ければ幸いです。
代表 楠 正昭
金沢ビジネス研究所の代表の楠が好きなな格言、諺(ことわざ)を紹介いたします。「諺/格言」
運命が明日なにを決定するかを問うな。瞬間こそ我々のものである。
さあ、瞬間を味わおうではないか! リュッケルト
☆ 2010年をどう活きるか? ☆
21世紀に入いり、もう10年が経とうとしています。
新世紀が平和で豊かな時代であるようにとの我々の願いは叶うことなく、行く手には未だ明かりは見えず、混沌とした流れの中で耐えながら経営を続けてきました。
そんなここ10年を何とか生き残ってきた我々が、今後はどんな経営を目指せば良いのか、私の思いをお話ししてみたいと思います。
ポイントは二つあると考えます。
一つは「基本に戻る事」です。
迷路に迷い込んだ場合に最も効果的な脱出法は、可能であるならばスタート地点に戻る事です。
先を急いで右往左往してしまったり、当てずっぽの賭に挑んでも、99%は良い結果には繋がらないでしょう。
具体策はこうです。
製造業や製造販売業であれば、新しい製品の開発に血道を上げるよりは、今までに最も売れた製品をブラシアップすることに注力した方が良いという事です。
ある時から思うほど売れなくなったかもしれませんが、一時は自社の主力だった製品を改良、改善する事で再び輝かせるのです。
景気が悪くなる兆しが見え始めた段階の頃は、起死回生の一発を生み出すギャンブルも、それなりの策だったかもしれませんが、立ち直る兆しも見えない今に及んではリスクが高過ぎます。
新しいものを手がけた場合、知識も経験もゼロからのスタートになります。
ゼロからのスタートが有効なのは、少なからず様々な蓄えがある場合か、従来のビジネスが僅かでも上り調子の場合です。
また、新しいものを強く欲している市場ニーズも必要です。
余裕も裏づけも無しに、只々目を瞑っての博打に出ると、きっと失敗するでしょう。
また、ベクトルが違う新しいものを手がけると、企業が持っているエネルギーが拡散してしまうのは間違いなく、虻蜂取らずに陥る事が強く懸念されます。
それよりも、知識も経験も十分な従来品を磨き上げる事の方が、明らかに容易で成功率が高いと私は思います。
例に挙げるのは恐縮なのですが、ダスキンがミスタードーナツを中心とする外食事業で成功した例を、今の時代に真似ようとするのは危険だと思います。
製造や物販だけではなく、サービスの提供についても同様です。
同様どころではなく、サービスの良し悪しの方が、物の質以上に直接的にお客様に感じ取られ易いので厄介です。
また、物の場合は、物欲、食欲といったヒトの基本的な欲求を少なからず満たすので、諦めてもらえるケースもあるのかもしれませんが、物理的に何も残らないサービスでは、質の悪いサービスの提供が確実に敵を作る事に結びついてしまい、短命で終わる事も多いと思います。
サービスの提供は、厳しい時代でなくても常にブラシアップをしていく事が肝要で、ノウハウの無い新サービスを俄作りで提供して成功するケースは、有り得ないと言っても過言ではないでしょう。
さて、ポイントの二つ目は「常に平常心を保つ事」です。
「平常心」は私の最も大切にしている事柄です。
言うは簡単ですが、この上なく難しく、恐らくは一生の目標であり続けると思います。
ちっぽけな事業主の私が申し上げるのは誠におこがましいのですが、企業を生かすも殺すも経営者次第であり、その度合いは、大きな企業よりも中小企業の方が遙かに上回ります。
様々なシーンであたふたと、右へ左へ舵を取る経営者の船は、間も無く波に呑まれて消えていくでしょう。
では、そうならない為にしなくてはいけない事は何なのでしょうか。
答えはそう難しくはありません。
あたふたせずに、じっくりと現況を見極め、船の進むべき方向を決めることです。 あたふたせずに平常心でです。
具体的にしなくてはいけない事は、経営者の自分が何をしたいのかを改めて自問自答してみる事です。
一つ目のポイントがここでも活きます。 スタートに戻るのです。
会社の進むべき方向とは「経営理念」です。
先々代や先代社長が掲げた理念に賛同できるか否か。
できないならば、今後は何を掲げるのか。
企業の力は、その企業に存在するベクトルの確かさです。 どっちの方向に、どの位の勢いで進めば良いのか、そんなベクトルが確かに存在するためには、しっかりとした経営理念が必要なのです。
如何なる場合も平常心を保ち、冷静な判断で方向を定め、闇の中でも信念に基づいて船の舵を取っていくことができる経営者にならなくてはいけないのだと私は思います。
最後に。
一つ目のポイント「基本に戻る事」は、過去に戻ってじっと耐える事をお勧めしているのではありません。
しっかりとした理念の下で、基本を大切にしながらチャレンジ精神が発揮できる企業が強い企業なのだと思っています。
2010年の年頭に当たり、経営者の皆様に提案申し上げたい事柄です。
参考になれば幸いです。
KBL金沢ビジネス研究所は中小企業経営の知恵袋になることを望んでいます。石川県金沢市の知恵袋KBLです。【バックナンバー】