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弊社のユーザー各位に毎月お送りしております「KBLサンクスメール」に掲載させて頂いた内容の一部を本ページでご紹介申し上げます。
経営のヒントや話の題材にして頂ければ幸いです。
代表 楠 正昭
金沢ビジネス研究所の代表の楠が好きなな格言、諺(ことわざ)を紹介いたします。「諺/格言」
まことに人生はままならないもので、生きている人間は多かれ少なかれ喜劇的である。 三島由紀夫
☆ 捜査特別報奨金制度を考える ☆
突然のマスコミによる報道の直後、捜査特別報奨金のかかった「市川市福栄における英国人女性死体遺棄事件」の容疑者が逮捕されるに至りました。
本号では、捜査特別報奨金制度を考えてみたいと思います。
先ずはこの制度に関するWikipediaの記載はこうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%A0%B1%E5%A5%A8%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6
(Wikipediaの記載内容の正確性については保証の限りではございません)
今年の6月から最高額が1000万円に引き上げられ、これも注目度を高める要因となったのでしょうか、あっという間の捕物劇には目を丸くしました。
アメリカでは西部劇にWanted!が出てくるので、かなり古くから制度が当たり前の事として存在し、ずっと引き継がれてきたのだろうと思います。
日本でも賞金稼ぎが出てくるチャンバラ劇が映画やテレビで報じられるので、その仕組みはあったのでしょう。
しかし今の「捜査特別報奨金制度」は2007年に設けられた制度であり、言うならば光の当たる世界にその存在を確立したと言えるのかもしれません。
とは言うものの、2007年に設けられたにも拘らず、余り世間の注目を浴びて来ませんでした。
我々市民に対する露出度が高くなかったからだと思います。
テレビをはじめマスコミは、余り強く報道してきていなかったと感じます。
テレビ等は、国内外の預言者や、元刑事なる人々をクローズアップし、自らの番組が犯人逮捕のきっかけになることを期待してきたように感じます。
勿論、取り上げた事件に報奨金がかけられている場合は、番組内でも伝えてはいたのかもしれませんが、あまり我々の記憶には残っていないのではないでしょうか。
そんな従来のマスコミのスタンスをとやかく言う積りはなく、今後は高額な報奨金と、高額であることの話題性を番組のテーマにするマスコミが一体化することで、重大事件の益々の早期解決に繋がるのだと思います。
さて、今回の報奨金の総額は1000万円ということで、逮捕への貢献度に見合う金額を、複数の貢献者に分配することになります。
この制度では、支払う対象者が何人なのか、誰にどれだけを支払うのかは、懸賞をかけた側が決めるようです。
まあ、妥当なシステムなのでしょう。
几帳面な日本人が好むように、予め決めておくことなど出来るはずもなく、する意味があるとも思えないからです。
ところが、このシステムには何か危ないものを、私は感じてしまいます。
そうです。 時代劇のように、賞金稼ぎが争うシーンが見られるのではないかと言う懸念です。
それを生業にする者が出てくるかどうかは分かりませんが、逮捕への貢献度を上げようとする者が出てくるかもしれないと感じるのです。
自らによる逮捕を試みる者が出てくるのではないでしょうか。
情報提供ではなく直接の逮捕の場合の取り決めがあるのか否かは分かりませんが、単純に推測すれば逮捕が最も貢献度が高いと言えるでしょう。
下品な表現ですが、犯人の顔(正確には容疑者の顔)が一千万円に見えるかもしれないのです。
危険に見えるし、邪悪にも見えます。
危険に見えると言う事の説明は要らないと思います。
邪悪に見えるとはこうです。
直ぐに警察に通報すれば早くに解決するかもしれないものが、敢えて直ぐには通報しないケースも出てくるのではと感じます。
もっと邪推するならば、容疑者に利益を与える行動をとり、一時逃れさせて、その後に自分が逮捕する。
こんなケースも考えられるのではないでしょうか。
まさに賞金稼ぎです。
私の邪推で終われば良いのですが...。
人間世界の全てのシステムには必ず表と裏が有ります。
有るというより、生まれてしまうと言った方が正しいのかもしれません。
他の如何なる動物よりも、強い欲望と秀でた知恵を持つヒトという生き物の性を感じます。
KBL金沢ビジネス研究所は中小企業経営の知恵袋になることを望んでいます。石川県金沢市の知恵袋KBLです。【バックナンバー】